講演会

私は料理については「栄養学」より「氣・エネルギー」を大切に考えています。
見た目は同じキャベツで、氣が出ているキャベツと氣が枯れているキャベツ、
どっちを食べた方が元気になりますか?と言われれば、
そりゃ、氣が出ている方ですよね。(私はそういう感覚で素材を感じながら選んでいます)
それから、素材もいろんなのがいて、氣がすごく強いヤツもいれば、
優しいヤツがいたり、そこそこなヤツや、たまに弱っちいのもいますが(笑)、
そういうのをどう活かすがが料理であって、うまくハーモニーになればいいな~
なんて思いながら、メニューや調理方法などを思案しております。


また、素材は一期一会。素材は生き物ですから、いつも全く同じものが安定して
手に入るとかはありません。季節や気候、収穫時期などによって全て違います。
基本は旬のもの、今そこに実っている野菜・果実がエネルギー的にも良いです。
(自然の摂理ですね)だから、予約が入ったら畑を見てメニューを決め、
天気や気温なども加味しながら味付けをイメージします。
肉や魚、欲しいけど手元にない素材は仕入れに出かけますが、特に魚は大変ですね。
いいのが上がっていなかったり、一人前ずつの仕入れが出来なかったり…
(なので、お肉・お魚のコースは割高になっています)


じゃぁ、栄養学はどうでも良いのか?と言われると、
そういう訳でもないのですが、「氣」に敏感になってくると、身体が求めるものが感覚的に分かるようになってくるんですね。
なんとなく「こういうものが食べたいな」とか、スーパーを歩いてたら、
ある野菜が妙に美味しそうに見えるとか、身体が求めているエネルギーを
持っているものが目についたり浮かんできたりする。
こういう感覚を大事にしたいのです。人は本来、必要なものを自分で見つけ出す
能力を持っています。この直感的能力は、食だけに限らず、
あらゆる人生のシーンで役に立つことでしょう。


私としては、料理を、「栄養をとって、おなかを満たして、
満足感を得るためのもの」というより、
「感覚を磨いたり、人とエネルギーを共有したり、自然との繋がりや本質を感じる為の一つのツール」と考えています。
そういう見方をしていくと、物事のより深い部分が見えてきたり、
感じ取れるようになってくるのですね。
もちろん、「美味しい」ということも大切な要素。
「幸せ」を感じられるアイテムでもありますので、そこは大事に料理を作っています。


ちなみにウチは完全予約制です。
なぜそうなのかというと、自由な時間、空き時間を作りたい。
これからいろんな事が起こってくるだろうから、一定の仕事に縛られ、
流されるのではなく、自分でいろんな動きをできる体制及び新たな流れが
入り込んでくる隙間を作りたかったのが一点。
以前に自分でお店をやっていた時は、毎日厨房にこもりきりで
店から離れられなかったのですが、体制を変えたおかげで、
いろんな方にお会いすることができ、有意義なご縁をたくさんいただき、
非常に人生が豊かになりました。こういった「ご縁」を大切にさせていただいています。
人生に必要なものはご縁が運んでくる!?そこで得られたものを、
何かしらの形で還元できればと考えています。
美味しかった!以外の何か。それはフラワーレでしか提供できない
新たな価値かもしれません。
お客様がご予約してくださるのも、何かのご縁かもしれませんね。
そこには見えない必然とか共鳴が必ずあります。
もう一点は素材の事情。今の自分が思う料理を大量に提供し続けるだけの
素材の確保が難しい。 お金を儲ける為に素材・品質を落として大量に売るのならば
一般のチェーン企業と変わらない。
また、食事が「産業」になってから、添加物やアミノ酸などで表面上の味や
食感を作り出したり、異常に長持ちさせたりと、利益主体で食のあり方が
おかしくなっているように思う。
そういう裏側を見てきた上で、大切なものを見直す必要を感じたので、
あえて企業さんとは逆の方向性、あり方を取っています。


あと、料理に関して言うと、手間ですね。どれだけ手間をかけるか。
これも自分の意識次第。
食事は場のエネルギーを変えたり、空間を作る・演出するための、
ツールでもありますしどうでもいいことの為に料理は作りませんから、基本、手を抜かない。
出来る限りの事はしたいと思っています。
ただ、美味しいだけじゃなく、何かが感じられる食へ。
AIの一般化や自動化が進んでくるこの時代に、
人として食を通じて何を提供できるのか?そこに挑戦し続けていきたいと思っています。
食以外にも、自然を感じるワークショップや、ご縁からいただいた情報をシェアするお話会も行っています。